任意保険で万が一に備える
バイクに乗る際には、万が一の事故に備えて自動車保険への加入が義務付けられています。
しかし自賠責保険だけでは不十分で、そこで重要なのが任意保険の活用です。
任意保険には次のような補償があり、まず1つ目は「対人賠償保険」です。
万が一相手にケガや死亡などの深刻な損害を与えてしまった際に、自賠責保険の補償額を超える部分を補償します。
2つ目は対物賠償保険で、事故で他人の財産に損害を与えた場合の補償です。
3つ目は無保険車傷害保険で、自分がケガをした場合に補償されます。
4つ目は自損事故保険で、自損事故による損害の補償です。
年齢が上がるにつれて自損事故のリスクが高まるため、リターンライダーには自損事故保険が付いているものがおすすめです。
5つ目は人身傷害保険で、事故で自分がケガをした場合の医療費などを補償します。
バイクでは自分自身が怪我をするリスクが特に高いため、人身傷害保険には必ず加入しましょう。
生命保険や医療保険に加入しているのであれば、それらからも補償金が給付されるため、その分も考慮すると保険料を節約できるでしょう。
6つ目は車両保険で、事故や盗難などで車両が損害を受けた場合の補償です。
コストパフォーマンスを考えて、加入を検討しましょう。
上記6つ以外にも、弁護士費用特約を付けることをおすすめします。
弁護士費用などを補償する特約で、事故に遭ったときは保険会社の示談交渉サポートを受けられますが、こちらが被害者の場合、交渉は自分自身で行う必要があります。
また、事故を起こした際の対応も確認しておきましょう。
どの保険会社でも事故受付は24時間対応していますが、事故車の移動手配などには対応していないこともあります。
また、ツーリングに出かけることが多い場合、修理やレッカー無料搬送などのロードサービスがあると安心です。
費用を抑える工夫
任意保険の補償は充実しているほど安心ですが、保険料が高くなります。
しかし、リターンライダーは必要な補償はしっかりと確保しつつ、加入者条件による保険料節約などの工夫も必要ですから、以下の対策を検討しましょう。
1つ目は、安全運転でノンフリート等級を上げることです。
無事故ドライバーはノンフリート等級が昇格し、保険料が割引きされます。
2つ目は運転者年齢条件の設定で、運転者を26歳以上にすると保険料が割引される「運転者の年齢条件特約」などを活用しましょう。
3つ目は運転する人を限定することで、本人限定であれば最も保険料が安くなります。
4つ目は排気量の小さいバイクを選ぶことで、車種によっても保険料は異なり、排気量が小さいほど保険料も安くなります。
大型二輪よりも中型や小型バイクの方が、費用面・体力面ともに安心です。
複数の保険会社の費用やサービス内容を比較検討し、自身にとって最適な任意保険を選びましょう。