バイクは生きがいになる
高齢者による自動車の重大事故が増えていることもあって、免許証の返納をする方が増えています。
やはり高齢になると、認知機能や手足を動かす身体能力、危険を察知する目や耳の機能が衰えてくるものです。
しかし、少なくても趣味のための乗り物という形に限定すれば、バイクにずっと長く乗れるものなのです。
日本自動車工業会が行った統計では、2018年度においてバイクを新車購入した方の平均年齢は52.7歳となっています。
この数字だけを見ても、結構高めの数字であることが分かります。
そして2019年度になると、54.7歳と年齢が進んでいます。
全体的にバイク乗りの高齢化が進んでいるということです。
一方で、バイクという乗り物が一つの趣味、生きがいとなっているので、年齢を重ねても乗り続けたいと思っている方が非常に多いという証拠でもあります。
自動車の場合は移動手段と割り切って必要な時だけ運転している高齢者の方も多いですが、バイクの場合は多くのライダーが趣味という側面も含めて乗り続けています。
もちろん、バイクは自分の身体能力や技術をフルに使って運転をする乗り物ですから、自動車よりも難しい面があります。
しかし、高齢になってもきちんとリスクマネジメントをして、自分の体と技術を一定のレベルにキープできれば長く乗り続けることができるのです。
身体が動くうちはバイクに乗りたいもの
バイクが本当に好きな方というのは、身体が動くうちはバイクに乗り続けたいと考えているものです。
中には70歳くらいになって免許を取って、バイクに乗り始めたという方もいるほどです。
また、公道での走行だけでなくサーキットでの本格的な走りを楽しんでいる高齢の方も少なからずいます。
こうした状態を維持するためには、バイクにもこだわる必要があります。
やはり重量が重くて取り回しが大変なバイクや、シビアなアクセルワークやブレーキングが求められるモデルは若者でないと完全に乗りこなせないでしょう。
しかし、最近のバイクは大排気量になっても、旋回性が高くて体力があまりなくても楽に動いてくれるモデルが増えています。
また電子制御システムのレベルが非常に高くなっているので、シビアな操作をしなくても安全に走れるようになっています。
スポーツタイプのバイクでもAT車が出ているなど、より楽に運転できるモデルもたくさんあります。
そのため、身体能力が落ちていると感じていても、バイク選びをそれに合わせることで安全性を確保しつつ楽しめる走りを実現できるのです。
身体能力が落ちる分、技術をアップさせることも重要です。
より効率的なライン取りや、アクセルとブレーキのタイミングの合わせ方などを高めていくことで、正確で無駄のない走りができるようになっていきます。